Raf Simons Recent Interview on The Telegraph


本日は当店の事とは全く関係ないポストですが、ファッションが好きな一人として、またこの業界に置く身として興味深かったので取り上げます。

The TelegraphにポストされたRaf SimonsとデンマークのテキスタイルメーカーKvadratとのコラボレーションについてのインタビューです。
特に気になった箇所だけ取り上げます。

「最近の(カルチャーの)消費は異なっています。見てスワイプして、見てすぐ次、見て次、次、次、次...それでは会話や没頭もしにくいでしょう。私たちに影響を与えるものはあまり多くありません。だから私たちが何かを選んだ時、それを徹底的に掘り下げます。それを調べて、フォローして、理解しようとします。好きか嫌いか関係なく、それについて会話もします。」

「とても美しいファッションハウスで、その歴史に携わる事が出来たのは素晴らしかったです。しかし、結局は私にとってはそれはトゥーマッチでした。Diorを離れた事は間違いだったと今は思うか?いえ、そうは思いません。それは素晴らしい経験と時間でした。私はこんな短い期間でDiorを離れるとは思っていませんでしたが、また長期間の契約をそこで結ぼうとも思っていませんでした。だからそれは複雑でしたし、離れる事に決めました。」

「ファッション業界が選んだシステムが原因の一部にあります。どんどんスピードが加速しています。私を含むクリエイティブな人々がこの流れにあります。もしこのスピードの中で働くなら、多くの事を失うと思います。」

かなり要約していますが、Diorとの関係、そしてファッション業界のスピードについて言及しています。
ファンからすると多くの新しいコレクションを見れるのは嬉しい反面、ここまでクリエイターが辛く結果流れ作業の中で作られた洋服を見る事になるのは残念なことで、それはただの消費にしか繋がらないような気がします。

ありえない話ですが自分に置き換えてみるととても出来る事ではないですし、受け皿としてデザイナーの苦悩とそこから生まれるものを少しでも理解しようと見逃さないようにしようと改めて思います。