今シーズンから新たに取り扱うブランドMarvielab(マーヴィーラボ)をご紹介します。
デザイナーはMariaVittoria Sargentini、イタリア・ペルージャ出身。アートや哲学、デザイン、ファッションを学んだ後、Antonio Marrasで2年間、Maurizio AltieriのCarpe Diemで3年間アシスタントを務めています。その中でCarpe Diemの上級ライン "Linea" のチームへの参加(現m.a+のデザイナーMaurizio Amadeiが携わっていました)が彼女のファッション感に多大な影響を与え、自身へのブランド設立へと繋がっています。
彼女の自身初となるプロジェクトS+M+Lを2007年6月にピッティで発表し、すぐに注目を浴びます。その後もC.L.A.S.S.やj2、sUole、そしてReCikliなど多くのプロジェクトを精力的に発表しています。最近では、Re_constructionやRe_trace、Re_mindといったプロジェクトを発表。この "Re_" プロジェクトの継続性は彼女自身のオリジンを見つけると同時に再生するためのデザイナーの意思によるものであり、彼女の生活の中で時間の経過とそれによって得た経験をキーコンセプトとブレンドする意味を持ちます。身体と衣服の個人的な関係性、精神と物質の間、現実の場所と精神の場所の間を探検するクリエイション。
ちょい長くなってしまいましたが、最初なんでがっつり説明させてください。
彼女はいわゆるコンセプトデザイナーです。そして、インディペンデント。そして、知的。プロフィールだけ読むと気難しそうなデザイナーにも見えますが、実際にショールームで彼女と会うととてもチャーミングな方です。
僕が初めて知ったのはLN-CC時代。その頃、Raf SimonsによるJil Sanderに熱狂していた僕は、同じミニマルなデザインのMarvielabに興味を持ったのがきっかけ。そこからずっと彼女をフォローしていき、どんどん惹かれていったのを覚えています。Carpe Diemのようなデザイナーを通っていないのにMarvielabに惹かれたのは、今思うととてもクリーンなデザインだったから。そして、静かにですがそこはかとなくユースも感じています(これは僕だけかも)。
ずっと取り扱いたかったのですが、基本的に彼女はウィメンズシーズンにコレクションを発表していたため、中々タイミングが合わず。でもね、去年6月にPittiで発表し、メンズシーズンにショールームを開くと聞きつけ、即アポ。で、快くOKをもらいました。タカ、感激。
そして、SS18シーズン。
プロフィールをしっかり飛ばさず読んでくれた方は気付いたかもしれませんが(いやらしい皮肉)、ブランドを設立してちょうど10年目となる今期。同じくPittiで発表されたプレゼンテーションは彼女が10歳の時の6つの遊び(けんけんぱ、pull-the-tail(ごめんなさい、これ訳せなかった。。)、玉遊び、縄跳び、フラフープ)を再現したそう。モデルたちが着ていた新しいコレクションは "Re_mind" と題され、これまでの軌跡の集大成です。アーカイブをベースに構成された衣服たちは、今見てもまったく色褪せておらず、モダンな雰囲気を纏っています。それは彼女のデザインがジェンダーレスでシーズンレスだからこそ。改めて、Marvielabのデザインの普遍性を再認識させてくれましたし、今回初めて知った方には彼女の根底を知ってもらえるいいシーズンだと思います。
と、本当にがっつり説明しましたね。お付き合い頂き、ありがとうございます。
明日はfuckingyoungにて行われたインタビューを紹介します(できたら)。楽しみにしていください。
立ち上がりは今週末2/17(土)を予定しています。
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