デザイナーはLou Dalton。イギリスのメンズウェア界でも数少ない女性デザイナーの一人です。
イギリスのシュロップシャー州出身。ビスポークテイラーリングのパタンナー見習いになるため16歳で学校を辞め、その後さらにメンズウェアを学ぶためにロンドンの名門ロイヤルカレッジオブアートに進学します。1998年に卒業後、ユナイテッドアローズのコンサルタントやイタリアのIceberg、Stone Islandといった国内外の様々なブランドで経験を積み、2005年に自身のブランド「Lou Dalton」を立ち上げます。
Lou Daltonのコレクションは、彼女の父親やパートナー、自転車乗り、Justing Haighといった、彼女の人生で出会ってきた男性らから、そして、シュロップシャー州のルーツからの影響が多々見られます。
ウェアラブルなメンズウェアの本質をベースに、アポロ計画から砂漠の住居に住む労働者、テキサスの石油王、そしてタクシードライバーといった様々な点からの興味をデザインに落とし込んでいきます。
これまでDover Street MarketやGrenson、Liberty、Opening Ceremonyといった名だたるストアとカプセルコレクションを生産した経歴も持っています。
via Vogue.com
そして、SS16シーズンのキーワードは "Euphoria(強い高揚(幸福)感)"。
マンチェスターのレーベルFactory Recordsがオープンしたクラブ、ハシエンダを中心としたマッドチェスター・ムーブメントに強い影響を受けています。
ネイビーやベージュといったベーシックな色を基本に、オレンジとブルーを大胆に使って春夏らしくポジティブなカラーパレットが特徴です。アイテム自体はブランドの核でもあるシンプルでクラシックですが、デコルテされたポケットがインパクトを与えてくれます。
また、僕個人がLou Daltonに惹かれる素材使いも特徴的です。Lanificio F.lli Cerruti社とコラボレーションしたテクニカルな素材は素晴らしかったです。
来週デリバリー予定ですので、アイテムも今後載せていきます。
Instagramでも画像をアップしていく予定なので、ぜひチェックしてみてください。